- Takayu Hot-Spring Resort
- Arinomamano ONSEN
高湯よもやま話
高湯温泉の歴史や出来事など…
高湯温泉のスキー全盛時代(発掘資料)
2018/01/21 | 永山博昭
昭和40年頃の高湯温泉スキー時代
当時は高湯スキー場(旧吾妻高原ゴルフ場)と吾妻スキー場(石楠花ゲレンデ、白樺平ゲレンデ、湯花沢ゲレンデ)があり、福島市唯一のスキー場であった両スキー場は大変賑わっていた。まさにレジャースキー全盛時代で、福島市民は高湯スキー場でスキーを覚えて、上手くなったら吾妻スキー場へデビューしたものであった。
繁忙日の高湯温泉行福島交通路線バスは、10台ほども数を連ねてスキー客を運んだものであり、貸スキーは瞬く間にすべて貸し出されて、スキー板の左右の長さが違っていても「それでいいから貸してくれ」というお客がいたほどであった。またスキー場食堂では、カレーライスの玉ねぎを剥くことだけに学生アルバイトを雇うほどの繁盛ぶりであった。
当時は安達屋旅館の脇からロープトウで湯花沢ゲレンデが始まり、リフトをつなげば標高1,318メートルの石楠花第2ゲレンデまで温泉街から直接行く事ができた。福島市街を見下ろしながらのダウンヒルは格別で、雪質の良さと温泉宿をベースとした冬のレジャーとして全盛を誇った。
この映画「赤ベコ物語」は旧吾妻スキー場(白樺平ゲレンデは市営)を経営していた安達屋旅館で作られたもので、監督は岡本喜八、ナレーターは芥川隆行という豪華製作陣である。映画「血と砂」の撮影で浄土平をロケ地とした縁で製作を快諾したと言われ、当時の安達屋旅館の人脈の広さと、おおらかな当時のスキーの楽しみ方をうかがい知る事ができる。
この映画は資料としてYouTubeの高湯公式チャンネルに保存する↓
https://www.youtube.com/channel/UCj93IEhj8CsYvf2Tg3oC7lA
最新記事はこちら
- 高湯山温泉薬湯とは?新資料
- 高湯温泉の旅館ふじ屋
- 高湯温泉の秘密~源泉見学会の全貌公開
- 高湯温泉の名物みやげ「湯花」
- 旧米沢街道 李平宿へ至る高湯ミドルルート
- 高湯温泉の新名所「薬師堂」
- 高湯温泉昔ながらの山宿「静心山荘」
- 高湯温泉のSDGsの考え方
- 高湯温泉じゃらん人気温泉地ランキング2021
- 共同浴場あったか湯の新樋完成
- 高湯温泉ショートストーリー「5年目のハネムーン」
- 高湯温泉とNHK朝ドラ「エール」
- 高湯温泉のスキー全盛時代(発掘資料)
- 庭坂湯町と高湯~いにしえからの温泉
- ヌル湯と高湯~いにしえからの温泉
- 高湯温泉 旅館玉子湯 今昔話
- 高湯温泉~湯山人ブログ更新しました7
- 高湯温泉~足湯の効能について
- 高湯温泉~湯山人ブログ更新しました6
- 高湯温泉の西側にある「信夫硫黄鉱山跡」
- 高湯温泉「温泉神社と薬師堂」
- 高湯温泉 春の芽吹きと収穫
- 高湯温泉 冬の日の安達屋旅館2
- 高湯温泉 冬の日の安達屋旅館
- 高湯温泉 冬の日の旅館玉子湯