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高湯温泉

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高湯温泉の新名所「薬師堂」

2021/07/14 | 永山博昭

高湯温泉の薬師堂に新しい薬師如来像が納められた。お披露目は2021年6月8日の高湯祭礼日に行われ、今回整備された石段の先の薬師堂に鎮座している。石段も広くなり手すりも付き、庭師が整備した法面は高湯の名所としての風格も出てきた。来年は二次整備を予定しており、大いに参拝客に賑わってほしいものである。

お薬師様は、人間の病苦を救い寿命を延べ、災禍を払うなど現世利益の仏として崇仏礼拝されている。左手には病を直す法薬を与える薬壺を携え、右手は相手の畏れをなくす大丈夫サインの施無畏印を結んでいる。まさに温泉療養の歴史を刻む高湯温泉の礼拝所であり、温泉神社とはまた別なパワースポットである。

また薬師堂境内には、不動滝壺の不動明王よりも古いお不動様が鎮座しており、疫病退散の守護神として同時に参拝すれば、ご利益は倍増するかもしれない。
薬師堂から高湯温泉を見下ろせば、正面に旧道が真っすぐに延びており、磐梯吾妻スカイラインが開通する以前は、高湯温泉街の最終地点の高台一等地であることが良くわかる。

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