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高湯温泉

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高湯よもやま話

高湯温泉の歴史や出来事など…

高湯温泉と吾妻のエゾハルゼミ

2010/06/09 | 永山博昭

毎日良い天気が続きます。高湯温泉は初夏の爽やかな季節となりました。

陽が差すとエゾハルゼミが合唱始めます。「ミョーケン、ミョーケン、ケケケ」と鳴きます。日中なのに脱皮真っ最中のエゾハルゼミを発見しました。陽が当たると伸びきってない羽が乾燥硬化してしまうので、普通は夜に羽化するんですが、こいつは出遅れたんでしょうか?現在午前11時です。

高湯温泉のエゾハルゼミは福島県の「うつくしまの音30景」に登録されています。「吾妻修験道の不動滝にしみいるエゾハルゼミの声」がそうです。不動滝遊歩道を歩けば、まさにセミの合唱シャワーの中を歩く様です。
なおこのセミは松尾芭蕉の俳句「静けさや岩にしみいる蝉の声」で詠まれたセミと同じであるといわれています。山形立石寺で詠まれていますので、季節と場所からエゾハルゼミで間違いないでしょう。

同じ福島市では安達町上川崎の「紙を漉く音」という音が30景に選ばれています。生産農家は少なくなりましたが、和紙原料のコウゾの木を使用して、独特の色合いを出す染めや透かしを入れる技法などがあります。農閑期の冬仕事として伝えられた技です。

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