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高湯よもやま話
高湯温泉の歴史や出来事など…
高湯温泉と春の収穫~山菜2
2010/05/23 | 永山博昭
昨日は夏日でしたが、今日は薄ら寒くストーブ焚いています。山の緑はたちまち芽吹き始めて、全山ライトグリーンで覆われてきました。
標高と共に地竹のシーズンとなり、収穫は芽吹きを追いながら上へと登って行きます。
写真はカンゾウです。白い部分を湯通しして使います。カンゾウ(甘草)とも書かれる場合もあり、独特の香りが少しあります。エグ味と感じる方もいるので、酢味噌和えのヌタで仕上げるのがよろしいでしょう。イカなどと和えると食べ応えが出ます。葱のヌタと同様の扱いですね、萱などに覆われて白い部分が長い方が美味しいです。
旬の山菜は高原荘(024-591-1215)の山菜定食で味わえます。高原荘は旅館ですが1階で食堂を営業しておりまして、常子婆さんが毎日収穫してきます。お膳に今日は何の山菜が出るのか?季節によってお膳の内容が替わりますが、まさに現在が山菜季節の真っ最中です。缶詰や袋物ではない本物の山菜を味わって見て下さい。お膳が出てきたら常子婆さんに山菜の説明を受けましょう、より価値が上がります。
定食画像アップしました。
お膳左上から、青コゴミ和え、ゼンマイ炒め煮、地竹とハンゴンソウとタラノメの煮物、山ワラビおひたし、葉ワサビ漬物と山椒佃煮、虹鱒田楽と行者ニンニク、コシアブラ飯、姫竹の味噌汁。すべて常子婆さんの朝採り山菜です。ある日の昼食グループは山菜天麩羅を別盛りで注文してました。今時期の山菜膳は全体に青々しているのが特徴ですね。
定食には出ないと思いますが(頼めば出るかも)、旬の地竹の一番おいしい食べ方は「地竹の丸焼き」です。皮ごとコンロの上で焼き、真っ黒になった皮を剥くと、トウモロコシのような甘い匂いが広がります。マヨネーズ味噌が良く合います。
しかし竹の子と同様にアクが回るのが早く、取立てでないと丸焼きは味わえません。指を真っ黒にしながら朝採りの地竹を楽しみましょう。
地竹は人が食べても美味しいもので、熊も当然大好物です。冬眠で落ちた体力を地竹で回復させます。地竹採りは昼には終了しましょう。夕方からは獣の収穫の時間です。くれぐれも欲張って遅くまで入山していないように。地竹林には毎朝新しい熊の糞があります。
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